「七里ガ浜の家1」は、この土地に20年以上暮らす一家の建て替えの依頼でした。庭には、お子さんが生まれたときに植えた桜の木があり、丁寧に手入れされ、毎年春には美しい桜の花を咲かせています。その桜のある景色を楽しむため、1階には居間から庭を臨む大きな引き込みサッシ、2階はお花見の席を設けることもできる、大きなテラスをつくりました。街角のシンボルにもなっているこの桜は樹径60センチにも成長しており、建物引き渡しの時にはすでにテラスに覆いかぶさるように枝が伸びていて、新築ながらもすでに庭と一体になった佇まいがとても美しかったです。
この建物にはパッシブソーラーによる床下暖房を計画しました。その快適さは言葉で説明するのはなかなか難しいのですが、冬、太陽の温かさで家全体を包み込む、家じゅうで太陽の陽だまりを感じる、そんな快適さです。こういった設備を設けた家のプランは暖気を家じゅうに回すために、できるだけ開放的なプランとすることが重要です。七里ガ浜の家では、玄関からリビング、キッチンまで開放的な一体空間になっています。
建物を引き渡してから初めての冬のある日、クライアントのご夫婦に日々の生活について尋ねると「とても快適です。とにかく天気の良い日は家じゅう温かくて!!」という言葉をいただきました。その感想をいただいたときは、本当の意味で引き渡しができたと感じ、とても嬉しかったです。(2019年5月竣工)
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